骨髄異形成症候群の原因となる遺伝子を東京大医学部付属病院の小川誠司特任准教授らの国際共同研究チームが発見したそうです。
骨髄異形成症候群は前白血病状態となり異常な血球細胞が造血される血液障害です。現在は骨髄移植のみの治療ですが、他の治療方法の開発の一歩となったようです。
人間の遺伝子が解明されても正常の遺伝子と異常の遺伝子との区別は、まだまだこれからなのかもしれません。異常遺伝子の解明も今後ますます行われそうです。
遺伝子治療をするという考えもあるようですが、今のところ遺伝子治療は成功例が少ないようです。
将来的には異常遺伝子を生前か生後まもなく行われるようになるかもしれませんが、人間が生命のプログラム(遺伝子)を操作することで、新たな異常(バグ)が遺伝子に加わる可能性もあります。
そうなると、遺伝子の治療(修正)デバッグと新たな遺伝子異常の発現の、いたちごっこになるかもしれません。
人間が人間の遺伝子操作をしたきっかけで、人間が人間ではなくなるのです。
理論上は正しいかに見えても、新たな発想の解明により、覆されてしまう理論もあります。
地球が誕生して46億年たちましたが、遺伝子が発見されたのは、つい最近ともいえます。
一度遺伝子を操作すると、後世に引き継がれて異常を引き起こす原因となり、今までの生命のバランスを大きく崩すと思います。
私たちは今、開発により地球の環境のバランスを崩して問題をかかえていますが、遺伝子操作は、生命のバランスを崩すきっかけになると思います。